こんにちは、瓦.Tokyoの西田です。
内装費用、厨房費用が出て、家賃や店舗規模に応じた売上や人件費の概算が試算出来た段階で、融資を申請します。
この前段階の準備については、以下をご参照下さい。
まずは税理士さんに、感触を探ってもらう
まず、私の場合、事業計画をもとに、税理士さんが、個別に日本政策金融公庫の担当者と面談をしてくれました。
ここで、箸にも棒にもかからないようであれば、面談をしてもお互い時間の無駄で、計画の見直しが必要という話になる訳ですが、幸い私の場合は、面談をして頂ける事になりました。
ここでひとつ、重要だったポイントとして、税理士さんと公庫の面談時点で、公庫側から幾つか指摘事項があった事です。
・ランチ980円は、茅場町エリアでは高くないか?
・内装工事費を、もっと抑えられないか?
前者に関しては、通常価格を890円に修正しました。
後者に関しては、工事費用を100万円近く削った事業計画を、再作成しました。開業する立場では、自分の城ですから、より良い設備でより良いサービスをと考えるものですが、それが過剰になる傾向がある事を、お金を貸す立場の人は、よくご存知なのかもしれません。
初回面談
初回の面談は、税理士さんも同席してくれて、三者で打ち合わせをしました。一人じゃないというのは、結構心強かったです。
上記2点を見直して、事業計画を作り直して来た点について、公庫から非常に評価頂きました。『得てして、経営者、起業家というのは、こだわりが強く、他人の意見に耳を貸さない傾向が強いが、柔軟に他人の意見を受け入れられる人の方が、信用出来る』と言われました。
面談の中で、ランチ890円でも高いのでは?という指摘も頂きましたが、原価的にも、回転率的にも、価格競争をして勝てる料理ではない、それ以外の付加価値で勝負出来すべきという点を主張し、納得してもらいました。
ちなみに、問答集みたいなものを参考にしたりして、準備して面談にのぞむ事で、自信を持って堂々としていられます。
簡単なやりとりを通じて、先方から一番言われたのは、
『貸さぬ親切もある』
という言葉ですが、気にしてはダメです。先方も、貸す事が仕事ですから、どっしり構えましょう。
二回目の面談
そして、2回目の面談は、1対1の面談になります。
提出した書類の中に、創業動機を記載する欄があり、幾つか理由を記載しているのですが、2回目の面談の中で、『この中で、どれが一番想いが強いか?』と聞かれました。
私は、経営理念こそ、『世の中に瓦そばの美味しさを伝えていく』という方針を掲げていますが、個人としての創業動機については、正直『自分が経営者として、世の中でどこまで通用するか、試してみたい』という想いも強く、質問に対しては、この点を強調しました。
それに対して、『だったら何故、飲食を?』『前職のキャリアが活かせる、ITではダメなのか?』と聞かれた時は、答えに窮し、とっさに『私はSE(技術者)ではなく、営業なのでITに拘る必要がなかった』『飲食であれば、参入障壁も低く、自分でも出来ると思っている』というような回答をしてしまい、面談後、自己嫌悪とともに絶望しました。。
こんなにイケてない回答しか出来ない経営者には、融資なんかしてもらえる筈も無いと思い、自治体の制度融資について、改めて調べ始めたりしました。
実際、ITの知識や技術がある訳でもないですし、飲食業界の参入障壁が低いのも事実ですから、正直に思っている事を伝えたのが、結果的に良かったのかもしれませんが、我ながらこんなにも後ろ向きな回答をしてしまうくらい、緊張していたんだと思います。
それでも私は融資を満額受け取っていますから、仮に面談中に自分で変な回答をしてしまったと思った時も、私のように良い方向に解釈してもらえる可能性もあると思って、とにかく自信を持って受け答えしましょう!!
その後、私の場合は、電話で追加質問などを受け、1ヶ月程度で融資審査が降りたという連絡を受領しています。
このブログがオープンまで到達した時点で、創業計画書等のドキュメント類も、公開出来る範囲でしていこうと思います。
融資額がFIXした後、内装工事の発注を行いますが、それはまた次回。
西田